日本エステティック協会加盟 エステタイム

肥満症治療薬

エステタイム顧問医師 庄野又仁先生のコラム

新年あけましておめでとうございます。皆様、年末年始はゆっくり過ごせましたか?
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今年はインフルエンザの流行が例年より3週~4週程度早く、乾燥と寒さが一段と厳しくなる1月~2月にかけて、さらなる広がりが懸念されます。地方自治体が主体となって流行警報を発信しているので、日々の天気と一緒に確認するのも予防の一助になります。また、手洗い・うがい・マスクなど基本的な予防策を再確認しましょう。


今回は肥満症治療薬の最近の話題について取り上げたいと思います。

肥満症について

糖尿病や高血圧、高脂血症など生活習慣病には多く肥満が伴います。本邦には、日本肥満学会という専門的な学会があり、以前から「肥満症」を一つの疾患単位として捉えることを提唱しています。

[肥満症の診断基準]

①BMI≧25kg/㎡

②A)肥満に起因または関連して減量を要する健康障害がある場合

B)健康障害を伴いやすいハイリスク肥満(内臓脂肪型肥満)

⇒①、および②のA)or B)いずれかを満たす場合、肥満症と診断

肥満症治療薬

肥満症の薬物治療は、「食事・運動療法でも効果が得られないケースに限って、食事・運動療法の手助けをするために薬剤を使用する。」という考え方が根幹にあり、国内で使用可能な肥満症治療薬はノバルティスファーマから製造販売されているサノレックス®(一般名:マジンドール)のみです。主に脳内の摂食調節中枢で作用し食欲を抑えることにより効果を発揮します。
しかしながら、副作用などの観点から、国内では、BMI≧35kg/㎡の高度肥満の方のみが対象で、尚且つ、3ヵ月間という投薬期間の制限があります。
実際に適用になる方はいますが、3ヵ月という投薬期間の制限もあり、実態として国内では使用頻度が非常に低いという印象です。

新たな治療薬

現在、武田薬品工業が2013年9月にセチリスタット(一般名)の製造販売承認を取得し、昨年中には日本初の肥満症治療薬として発売される予定でしたが、第3相臨床試験の結果に対し中央社会保険医療協議会から現段階では薬価収載にはまだ早いとのことで見送られることとなりました。
セチリスタットは、消化管(主に膵臓)から分泌される消化酵素を阻害して脂肪吸収を抑制するメカニズムで効果を発揮します。
肥満症治療薬の最大のメリットは、単なる“やせ薬”ではなく、体重減少により1つの薬剤で高血圧、脂質異常症、糖尿病などを網羅的に改善する効果が期待できる点にあります。
欧米ではオルリスタット(一般名)という同じメカニズムの脂質吸収抑制薬が使用されています。また、他にもFDAから承認を受けた食欲抑制作用を持つ薬が発売されていますが、この背景には日本と比較して、欧米では高度肥満者が多く市場規模が大きいため、製薬メーカーの開発意欲が高いことなどが一因として考えられます。
ただ、その中には副作用のため使用禁止となった薬剤もあり、新薬については市販後調査でのモニタリングも重要になってきます。

今後の展望

遅かれ早かれ、本邦においてもサノレックス®に続く、新たな肥満症治療薬が発売されると思われます。ただし、効能を発揮するメカニズムに関連する副作用には十分気を付けなければならず、基本的には医薬品として限定的な使い方になると予想されます。まずは、基本に立ち返って、食事・運動療法を根気よく続けることにより、代謝効率の良い体質づくりをすることが自然で安全・安心な方法です(また、いざ薬物治療を始めるとなっても、体質が改善し代謝効率が良くなっていれば、その分、薬の効果も上がります)。


食事・運動療法は一人で続けるのが非常に難しいのが難点です。エステ・タイムの痩身プログラムでは、専門のスタッフが、お客様お一人お一人の生活状況や体の状態に合わせ、継続的にサポートし、Motivationを高めてくれます。代謝効率の良い体質改善をご希望の方、お一人ではなかなか長続きしない方には大変お勧めです。

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