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甲状腺機能異常についてPart1

エステタイム顧問医師 庄野又仁先生のコラム

寒さが一段と厳しい季節になってきました。エアコンやヒーター、電気毛布などの暖房器具を使用したり、衣類を調節したりなど、いろいろと寒さ対策をしているかと思います。
その中でも特に、体の芯から温まるのには、『運動』が一番です。特に、有酸素運動は末梢の血液循環を良くし、冷え性になりにくい体作りにもなります。

大阪城公園

12月初旬の大阪城公園です。朝の気温は5℃でしたが、今年の12月初旬はまだ暖かく紅葉がきれいでした。

大阪城公園

ランニングをしている方も少なからず見受けられました。
“ランニングブーム”という言葉があります。さまざまな大会やレースに出るため、仲間との交流のため、健康維持のため、単純に趣味のため…など、理由は人それぞれにあるかと思います。

私自身も、運動不足を解消せねばと思いながら、なかなか実行に移せないでいます。ランニングは奥が深いので、一から勉強…というよりも、まず、走らなければいけませんね。

甲状腺という臓器

甲状腺は首の前面、喉頭隆起(=のど仏)のすぐ下に存在するホルモン分泌を通じて、生体にさまざまな作用を及ぼす臓器です。
蝶が羽を広げた様な形状で、唾を飲み込む際に注意深く触ってみるとその存在がわかります。甲状腺ホルモンは血流にのって全身に運ばれさまざまな影響を及ぼすため、その機能異常も全身に影響を与えます。
甲状腺機能異常には大きく分けて、機能亢進と機能低下に分けられますが、疾患によってはその両方が病気の進行の過程で出現するため、病態の把握に苦慮することがあります。

甲状腺ホルモンについて

甲状腺では、主にサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類のホルモンが作られます。T3は、その化学構造の中にヨウ素(I)が3個あり、T4は4個存在します。
血中では、ほとんどサイロキシン結合グロブリンというタンパク質と結合した形で存在し、一部は結合していない遊離型(FreeなT3, FreeなT4ということでFT3, FT4と略す。)という形で存在します。遊離型(FT3,FT4)は、全体として少ない割合しか占めませんが、この遊離型が甲状腺ホルモンとしての役割を果たします。

甲状腺ホルモンの調節

甲状腺ホルモンは、甲状腺から分泌されるわけですが、甲状腺が勝手に分泌しているわけではありません。
脳の脳下垂体から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH:thyroid stimulating hormone)により調節されています。
(TSHはサイロトロピン(Tyrotropin)とも呼ばれます。)脳下垂体から分泌されるTSHは甲状腺を構成する細胞のTSH受容体に結合し、甲状腺ホルモンの産生を促進する作用を有します。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)も、下垂体が勝手に分泌しているわけではなく、脳下垂体の上位に存在する視床下部から分泌されるホルモン(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH:thyrotropin releasing hormone/TSH放出ホルモン))によって調節されています。

それではTRHは?…というと、末梢血液中の甲状腺ホルモン(T3,T4)が増加すると、視床下部や下垂体にあるセンサーが感知し、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を低下させます。逆に甲状腺ホルモン(T3,T4)が低下するとTSH放出ホルモン(TRH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進させるというフィードバックのメカニズムにより、甲状腺機能は一定に調節されます。

以上、甲状腺という臓器と甲状腺ホルモンの調節の概略です。甲状腺機能異常は、罹患者数が多い割にあまり社会的に認識されていません。次稿では、具体的にどのような症状や問題点があるのか見ていきたいと思います。