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AGA(男性型脱毛症)

エステタイム顧問医師 庄野又仁先生のコラム

AGA(エージーエー)については、よくテレビコマーシャルなどで宣伝されているため、聞き覚えのある方も多くおられると思います。
AGAは、androgenetic alopeciaの略称で、直訳すると“アンドロゲン性脱毛症”となります。一般には“若はげ”とも呼ばれ、ごく稀に女性でも発症しますが、ほとんどは男性の思春期以降に発症します。
本邦では1200万人以上の方が該当し、男性の4人に1人が該当するとも言われます。

AGA(男性型脱毛症)

【分類】
脱毛の仕方から、主に次の3種類に分類されます。

M型 こめかみ辺縁の生え際から脱毛が始まり、生え際が後退することにより正面や、斜め上から見ると生え際がアルファベットのM字型に見えます。
O型 頭頂部の旋毛(つむじ)付近から、円形に脱毛が始まり、脱毛斑の形状からO型と呼ばれます。円形脱毛症とは異なります。
複合型 上記のM型とO型が併発し、生え際と頭頂部の両方から脱毛が進行するタイプを指します。

原因について

男性ホルモン(アンドロゲン)の一種であるテストステロンが、5α還元酵素という酵素によって、ジヒドロテストステロン(DHT)へと代謝され、さまざまな生理活性を発揮します。
このジヒドロテストステロン(DHT)が、発毛の中心となる毛乳頭細胞に作用し、細胞分裂を抑制するシグナルを発することにより髪の成長サイクル(ヘアサイクル)を阻害します。
5α還元酵素は、TypeⅠとTypeⅡがあり、主としてAGAに関与する酵素はTypeⅡになります。その分布や分泌量は遺伝が関係しているため、AGAの病態生理には遺伝的要因も影響すると考えられます。また、額の部分に多く分布しているため、M型のAGAの主な原因と考えられます

O型のAGAもTypeⅡ-5α還元酵素が原因になりますが、円形脱毛症と同様、頭頂部に分布する毛細血管の収縮による血行障害も関与していると考えられています。

治療について

[内服薬] TypeⅡの5-α還元酵素を阻害し、テストステロンをDHTにさせない内服薬が治療の軸となります。
本邦で最もよく知られているのはフィナステリドを成分とする治療薬で、『プロペシア』という商品名で米国Merck社の日本法人MSD社から発売されています。プロペシアは市販薬ではなく、取扱いをしている医療機関で処方されますが、基本的に保険は適用されないため全額自己負担となります。
現在、同じメカニズムの薬で、GSK株式会社から『ザガーロ』という商品が今年の11月頃を目処に発売される予定で、実際の効果や価格などが注目されています。

[外用薬] 外用薬では、ミノキシジルを成分とするものが現在のところ有効と考えられています。
ミノキシジルを直接塗布することで、毛乳頭細胞と毛母細胞に作用し、ヘアサイクルを発毛に傾くよう調整したり、細く軟毛化した毛髪を太く成長させたりするなどの作用があり、先ほどの内服薬と併用することでより効果をあげることができます。
本邦では、『リアップ』という商品名で大正製薬から発売されています。

[外科的治療] 自分の毛髪(主に後頭部や側頭部)を、脱毛部の頭皮に移植する自毛植毛という方法があります。自毛植毛ではアレルギーや拒絶反応などがないため比較的安全に実施できるメリットがあります。
ただし、外科的治療に心理的に抵抗感がある方が多いため、まずは内服や外用で治療し始めるのは一般的です。

AGAは、円形脱毛症と同様、その整容的な面から精神的にダメージを受ける方もいるため、メンタル面でのサポートも重要になってきます。治療も保険が適用されないため、負担が大きくなります。
家族や周りの方の支援をはじめ、新薬発売を契機に社会的な理解が広がることが期待されます。